インビザラインは、透明なマウスピースを使用した矯正治療として多くの人に選ばれていますが、「どの年齢層に適しているのか？」という疑問を持つ方も多いでしょう。

この記事では、インビザラインにおすすめの年齢や適応年齢、子どもや高齢者でも治療が可能かについて詳しく解説します。

■インビザラインに適応年齢はある？

◎成人後の矯正に優れている

数十年ほど前までは、矯正治療は子どものものとされてきました。

しかし、インビザラインは、特に成人後の矯正に適しています。

成人は、仕事や社交の場での見た目を気にすることが多く、矯正装置が目立たないことが重要となるため、透明なマウスピースを使用するインビザラインはぴったりの矯正方法です。

また、取り外しが可能なため、食事の際に装置を外して比較的好きな食事を摂ることができます。

生活の質を保ちながら治療を続けることができるため、成人後の矯正にも向いています。

◎中高年層でも効果的

中高年層の方々にとっても、インビザラインは非常に効果的な矯正方法です。

この年齢層では、歯や歯肉の健康状態が良好であれば、歯列矯正による改善が期待できます。

年齢が上がると、歯の移動がやや遅くなる傾向がありますが、それでも適切な治療計画と定期的な歯科医師のフォローアップにより、十分に良好な結果を得ることが可能です。

また、この年齢層では、過去にブラケット矯正を経験して上手くいかなかったり、歯並びの問題を放置していたりする方も多いです。

そのため、インビザラインを使って、悩んでいた矯正に踏み出すという選択肢をする方もいらっしゃいます。

■インビザラインを受ける年齢層で一番多いのは

◎20代～50代が多い

インビザラインを受ける年齢層で一番多いのは20代、30代という歯科医院も多いですが、最近では40代、50代の方がインビザライン治療をご希望されるケースも増えているようです。

■子どもでもインビザライン治療ができるの？

◎子ども向けの「インビザライン・ファースト」

近年子ども専用のインビザライン・ファーストという製品が登場しました。

これは、成長期の子どものあごの発育をサポートしながら歯列を整えるために設計されたものです。

子どもにとっても快適で、成長に合わせた矯正治療が可能です。

◎永久歯が生え始めた時期から

インビザライン・ファーストは、通常、永久歯が生え始めた後の子どもに適しています。

これは、乳歯の段階では歯の移動が難しく、治療が適切に進まない可能性があるためです。永久歯の生え始める時期は個人差がありますが、6歳前後が目安となります。

◎自己管理が重要

子どもがインビザラインを使用する際には、自己管理が非常に重要で、マウスピースの装着時間を守り、紛失しないようにするための指導が必要です。

保護者さまのサポートも欠かせませんが、自己管理ができる年齢であれば、インビザラインは有効な治療法となります。

◎将来歯並びが変わる可能性があることも

12歳頃までに子どものあごは大きく成長します。

それ以降もお子さまによっては緩やかに成長するため、一度きれいになった歯並びに変化があるケースも見られます。

お子さまの矯正は長い目でしっかりと行うことが大切です。

【年齢に関係なくインビザライン治療を選ぼう】

インビザラインは、特定の年齢層に限定されず、幅広い年齢層で適用可能な矯正治療です。成人や中高年、高齢者でも、健康な歯と歯肉を保つことで治療が可能です。

また、子どもでも永久歯が生え始めた後、インビザライン・ファーストの使用によって、効果的に治療を進めることができます。

インビザラインは、どの年代においても、見た目を気にせず矯正治療を行いたい方にとって、優れた選択肢です。