前歯のちょっとした部分だけを治したい、少しだけずれている歯並びを一部分だけまっすぐにしたいなどのご希望はありませんか？

一部分の気になるところだけ矯正する方法を、部分矯正といいます。

患者さまの「ちょっとだけ気になる」に応える部分矯正と、部分矯正にとても適しているインビザラインライトについて解説します。

■インビザラインライトの適応範囲、軽度の歯列矯正とは？

◎歯性のもの

歯列不正にもさまざまなものがありますが、大きく骨格性と歯性に分けられます。

骨格性はあごの骨自体に問題があるケースです。

また、歯性は歯だけが前に飛び出していたり、ずれていたりする歯列不正です。

骨格性のものはインビザライン自体が適応範囲外となります。

◎14枚以内で治療が可能なもの

インビザラインの最もメジャーラインナップとして「インビザラインコンプリヘンシブ」があります。

インビザラインコンプリヘンシブは、マウスピース50枚以内で治療完了がするものに適用されるラインです。

これに対し、インビザラインライトは14枚以内で完了するものへ適用されます。

また、インビザラインGOというラインナップもあるのですが、インビザラインGOは奥歯が固定されていて、前歯だけを動かす時に適用されます。

インビザラインライトも前歯の部分矯正に選択されることも多いのですが、インビザラインライトの場合奥歯の固定が必要ないため、小臼歯～臼歯も動かすことができます。

■インビザラインライトのメリット

◎「ちょっとだけ」を叶えられる

インビザラインライトのメリットは、何といっても「ちょっとだけこうしたい」という希望を叶えられる点にあります。

ワイヤー矯正が主流だった時代は、ちょっとだけ治したいと思っても、ワイヤーをつけるデメリットが大きく、なかなか治療に踏み出せないという方も多くいらっしゃいました。

インビザラインの登場により、治療中も審美面に配慮された状態で過ごせることから、歯列矯正は一般に広がるようになりました。

その中でも特に気軽に選択しやすいのが、枚数の少ないインビザラインライトといえるでしょう。

◎治療費が抑えられる

枚数が少ないことから治療費が抑えられることがメリットです。

インビザラインは自由診療にあたるため、歯科医院がそれぞれに価格を設定できます。

そのため価格にはばらつきがありますが、どの歯科医院でもインビザラインライトの方が半分～2/3程度の金額で治療を行っています。

◎治療期間を減らせる

枚数が少ないため治療期間も減らせます。

多くは4ヵ月～6ヵ月程度で治療が終了します。

■インビザラインライトの注意点

◎適応範囲外のこともある

インビザラインライトは、歯列の状態によっては適用されないことに注意が必要です。

短い期間で治療したいなと思っても、もし重度の歯列不正である場合、インビザラインライトは適用されません。

短い期間で治療したいと無理にインビザラインライトを選択してしまうと、治療結果が出なかったり、後戻りの原因になったりすることがあります。

ご自分の歯列の状態が適応範囲内かどうかきちんと歯科医師と相談し、治療方法を選択することが大切です。

【軽度の歯列不正にはインビザラインライト】

スタンダードなインビザラインのラインナップ、インビザラインコンプリヘンシブとの違いは、マウスピースの枚数に限りがあることです。

14枚の範囲内で治せる軽度の歯列不正であれば治療が可能です。

一部をちょっとだけ、気になる部分だけを治したいという方には、メリットの多い治療法となります。

ご自分の歯列がインビザラインライトの適応範囲内かどうか知りたい方は、ぜひ一度当院にご相談ください。