インビザラインは可撤式の矯正装置です。
そのため、固定式のワイヤー矯正と違い、つけ忘れということが起こります。
インビザラインをつけ忘れてしまうとどうなるのでしょうか。
また、つけ忘れた時はどうすればよいのでしょうか。
目次
■インビザラインの装着時間
◎1日20時間~22時間
インビザラインは1日20時間~22時間の装着が推奨されています。
そのため、インビザライン矯正中の方は、1日の大部分をマウスピースをつけて過ごすことになります。
インビザラインのシミュレーターは、この1日20時間~22時間の装着をもとに、歯の動きを予想しています。
そのため、これよりつける時間が少ないと歯がシミュレーション通りに動かないことがあります。
◎外すのは食事時と歯磨きの時だけ
インビザラインを外すのは食事をとる時と、その後歯磨きをし、装置を洗うときのみとなります。
日中お仕事中やお出かけの時もつけている必要がありますが、装置が透明で大変目立ちにくいため、日常生活の中でつけていてもほとんど気づかれません。
この審美性が、インビザラインを1日20時間~22時間装着を可能にしているといってもいいでしょう。
■インビザラインをつけ忘れてしまった時
◎1日程度つけ忘れてしまった
インビザラインをもし1日程度つけ忘れてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。
結論からいえば、1日程度のつけ忘れではほとんど影響はありません。
再度装置を口腔内に戻した時に痛みが出た場合は気をつけた方がいいですが、1日で歯が動く量はごくわずかなため、ほとんど影響がないといってもいいでしょう。
つけ忘れが起こらないに越したことはありませんが、どうしても装置を外して参加したいライフイベントや写真撮影があるような時は、1日程度なら相談して外せるケースもあります。
◎それ以上のつけ忘れ
それ以上のつけ忘れの際は注意する必要があります。
3日以上つけ忘れてしまうと、再装着時に痛みが出たり口腔内が傷ついてしまう原因となるだけでなく、装置に変形が起こって装置自体が戻りにくくなることもあります。
また、大きな歯の移動が起こってしまうと、装置が全くハマらないということもあり得ます。
3日以上のつけ忘れが起こってしまった場合は、必ず歯科医院に相談してください。
インビザラインは、シミュレーションにのっとり一度に数十枚のマウスピースを作製し、それを付け替えることで歯を動かします。
そのため一度装置が戻らなくなってしまうと、全て作り直しということになってしまう可能性もあります。
■つけ忘れを防ぐには?
◎アラームやリマインドの活用
つけ忘れを防ぐためには、スマートフォンのアラームやリマインド機能を活用すると良いでしょう。
食事や歯磨きの時間が一定の方は特に活用しやすい方法といえます。
◎置き場所や持ち歩く場面を決めておく
食事をする時はケースに戻す、歯磨きをする時に洗面所の脇に置いておくなど、持ち歩き方や置き場所を決めておくと良いでしょう。
◎一つ前のマウスピースを予備として持っておく
もし旅先で紛失してしまったり、長い間マウスピースが見つからなかったりする時のことを考えて、一つ前のマウスピースを予備として持っていると良いでしょう。
一つ前のマウスピースであっても、口腔内に戻せば大幅に歯並びが戻ってしまうことを逃げるため、その間に歯科医院に相談することが可能です。
【つけ忘れを防いでシミュレーション通りの効果を得られるように】
インビザラインでは、シミュレーション通りに治療が進むことがとても重要となります。
このシミュレーションは1日に20時間~22時間の装着を想定して行われています。
そのため、つけ忘れてこのシミュレーションからずれてしまうと、装置をまるまる作り直しになる可能性もあります。
アラームやリマインドの活用、置き場所を決めるなどして、インビザラインの装置つけ忘れを防止しましょう。