マウスピース矯正を行うにあたってどのような痛みが出るのか不安な方はいらっしゃいませんか?
マウスピース矯正は、一般的にワイヤー矯正よりも痛みが出にくいといわれています。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の痛みの出方にどのような差があるのか、またマウスピース矯正ではどのような痛みが出やすいのかについてまとめました。
目次
■ワイヤー矯正とマウスピース矯正(インビザライン)の違い
ワイヤー矯正
歯の上にブラケットという金属をつけ、その上に取り付けたワイヤーを締めることで矯正を行う方法です。
古くからある一般的な方法で、多くの症例に適用できますが、このブラケットとワイヤーが痛みを引き起こす原因になることもあります。
マウスピース矯正
歯列の形をしたマウスピースを一定の期間を目安に付け替え、それによって歯を動かす矯正方法です。
とても審美的で、近年矯正治療を広く一般に広げるきっかけになりました。
■なぜマウスピース矯正は痛みが起こりにくいの?
では、マウスピース矯正で痛みが出づらいといわれてるのは、いったいどのような理由からなのでしょうか。
一回で動かす量が少ない
ワイヤー矯正は主に月に1度の通院でワイヤーを締め、歯を動かします。
対してマウスピース矯正は、一週間程度のペースでマウスピースを取り替えます。
そのため、一度のマウスピースの付け替えで歯が動く量はワイヤー矯正で動く量の1/4程度となります(個人差や症例によっても異なります)。
マウスピース一度の取り換えで動く距離はわずか0.25mmなため、 一度にその4倍動かす必要があるワイヤー矯正よりも痛みが出づらいといわれています。
表面が滑沢なため痛みが出にくい
マウスピースはとても滑沢な表面をしています。
歯肉に当たる縁の部分も角を削り取ってとってあるため痛みが出にくいのが特徴です。
ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーが頬や舌に当たるため、傷を作ってしまい痛みが出やすいという特徴があります。
■マウスピース矯正も痛みがないわけではない
ワイヤー矯正と比べ痛みが出にくいマウスピース矯正ですが、マウスピース矯正でも痛みが全く出ないというわけではありません。
歯が動く時の痛み
一週間に 0.25mmであっても歯を動かすにあたっては痛みが生じます。
力のかかる痛みや食事をする時の物理的な痛みだけでなく、歯肉と歯の間に隙間が空くことから、冷たいものがしみるなどの症状として現れることもあります。
ただこのような矯正治療中に起こると考えられる痛みも、ワイヤー矯正よりはスピース矯正の方が感じにくいといわれています。
アタッチメントが当たる痛み
マウスピース矯正で、ワイヤー矯正におけるブラケットと同じような役割をするのがアタッチメントです。
これは白いレジン(プラスチック)でできた突起です。
これが頬に当たると痛みが出ることもあります。
ワックスなどで覆えば痛みを軽減できるため、もし痛みが出た場合は歯科医院に相談しましょう
マウスピースの縁が当たる痛み
マウスピースの縁は痛みが出ないように削られていますが、マウスピースが歯肉に当たる痛みも全く出ないというわけではありません。
その方の口腔内の状態によっては痛いと感じる方もいらっしゃいます。
着脱時の痛み
ワイヤー矯正になく、マウスピース矯正にある特有の痛みといえば、マウスピースを着脱する時の痛みです。
着脱する時にアタッチメントに引っかかり、力がかかることによって痛みが出ることがあります。
【ワイヤー矯正よりは痛みを感じにくい】
マウスピース矯正で全く痛みを感じないというわけではありませんが、やはりワイヤー矯正よりは痛みを感じにくいというメリットがあります。
矯正治療で起こる痛みに不安を感じ、矯正をためらっている方はぜひマウスピース矯正を選んで始めてみてはいかがでしょうか。