開咬(口が閉じられない)症状にインビザラインは有効?

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開咬(口が閉じられない)症状にインビザラインは有効?



開咬は、奥歯を噛み合わせた際に前歯が接触せずに隙間ができる状態を指します。

これは見た目だけでなく、機能面でも多くの問題を引き起こす可能性があります。

このような開咬に対して、インビザラインはとても有効な治療法です。

インビザライン治療での圧下の動きを利用することで、効果的な矯正が可能です。

この記事では、開咬の症状やリスク、インビザラインによる治療法について詳しく解説します。


■開咬とは

◎奥歯を噛み合わせた時に前歯が開く噛み合わせ

開咬とは、奥歯を噛み合わせたときに、前歯が接触せずに隙間ができる状態を指します。

この状態では、前歯で食べ物を噛み切ることが難しくなり、食事や発音に支障をきたすことがあります。


◎原因は遺伝?癖?

開咬の原因はさまざまで、遺伝的な要素や幼少期の癖が主な原因とされています。

指しゃぶりや長期の哺乳瓶の使用などは、開咬になりやすい癖だとされています。

また、口呼吸も開咬の要因となることがあります。


◎発育不良が原因となることも

下顎が小さく、後ろに下がったような歯並びは開咬になりやすいです。

人間の顎の成長のピークは12歳頃までとされていますが、この期間に何らかの理由で下顎の発育が不良で上顎のみが発育するような場合でも、開咬がみられることがあります。


■開咬のリスクとは?

◎奥歯に負担が行きやすい

前歯が噛み合わないため、奥歯に過剰な負担がかかりやすくなります。

これにより、奥歯の摩耗や歯の損傷が起こりやすくなります。

食事時も前歯で食べ物を噛み切ることができないため、本来すり潰す役割である奥歯が全ての咀嚼を担うことになります。


◎口腔乾燥が起きやすい

開咬は出っ歯と同時に起こることが多く、口を完全に閉じることが難しくなりがちです。

そのため、口腔内の乾燥が起きやすくなります。

口腔乾燥は口臭やむし歯、歯周病のリスクを高める要因となります。


◎顎関節症のリスクが上がる

奥歯ばかりに負担が行くため、顎関節に不自然な負担がかかることがあります。

これが顎関節症の原因となり、痛みや顎の機能不全を引き起こす可能性があります。

口腔内の歯がバランスよく噛んでいないと、どうしても顎関節症のリスクが上がります。


◎発音や構音に問題が出る可能性がある

前歯が開いた状態なので、発音や構音に問題が出る可能性があります。

中には舌で開いた部分を塞いで発音する方もいらっしゃるため、更なる不正咬合の原因となるリスクもあります。


■開咬はインビザラインで治療できる?

◎インビザラインが得意な「圧下」とは?

インビザラインは、透明なマウスピースを使用した矯正装置であり、圧下が得意です。

圧下とは、歯を垂直方向に押し下げて、適切な位置に移動させることを指します。

開咬では、前歯が噛み合うように奥歯を押し込むような動きが必要となります。

インビザラインはこの動きが得意なため、開口の治療に向いています。


◎出っ歯を治すのも得意

出っ歯は、開咬と併発しやすい不正咬合です。

インビザラインは前歯を斜めに動かすのも得意なため、奥歯の圧下と合わせて、出っ歯の治療にも向いています。

ただし、インビザラインで治療できるのは骨格に問題がなく、歯だけが前に出ているケースです。


【インビザラインは開咬の治療に有効です】

開咬は、前歯が接触せず隙間ができる状態であり、食事や発音に影響を与えるだけでなく、奥歯への負担や口腔乾燥、顎関節症のリスクを高める可能性があります。

インビザラインは、この開咬の治療において有効で、歯を垂直方向に動かす圧下で矯正が可能です。

開咬でお悩みの方は、電話・WEBからぜひ1度ご相談ください。

アイリーデンタルクリニック
歯科医師
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