マウスピース矯正(インビザライン)は、透明なシートを歯列の形に成形し、付け替えることで歯の位置を動かす矯正治療の方法です。
従来のワイヤー矯正と違い、目立たないため、成人の方でも安心して矯正治療を受けていただくことができます。
このような、審美面に配慮がなされた方法の登場により、矯正治療は子どものためだけのものではなくなりつつあります。
とはいえ、もし40代~50代で矯正治療を受けたいと考えた時、
「リスクはないのかな…?」
「そもそも50代でも受けられるの…?」
と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そのような疑問に答えるとともに、どのような点に気を付ければよいかも解説します。
目次
■40代~50代、矯正したい方の特徴とは
◎子どもの頃に矯正治療を受けていない
子どもの頃には矯正治療を受けられず、大人になってから矯正治療を受けたいと考える方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
数十年前までは、矯正治療は子どものものという考え方があり、成人後も矯正治療を行う方はまれでした。
しかし、現在矯正治療は成人の方にも多く広がっているため、40代~50代になって矯正治療を受けたいと考える方が増えているようです。
◎子どもの頃に矯正治療を受けたが後戻りを起こした
子どもの頃に矯正治療を受けたけど、後戻りを起こしてしまう場合があります。
後戻りとは、矯正治療後もあごが成長を続けたり、さまざまな癖によって、きれいになった歯並びが元の位置に戻ってしまう現象です。
このような場合に、成人後に治療をしなおしたいと考える方も多く見受けられます。
◎金銭的、時間的に余裕ができた
子どもの頃は金銭的な余裕や時間的な余裕がなかったという方にも、成人後の矯正治療は喜ばれています。
子どもの頃と違い、自分で計画を立てて矯正治療を受けられるため、メリットも多いといえるでしょう。
■40代~50代、矯正治療中に気を付けなくてはならないこと
◎歯周病
矯正治療を受けるにあたって、子どもと40代~50代の方にはいくつかの違いがあります。
中でも大きな違いは歯周病の有無でしょう。
歯周病は30代頃から起こりはじめ、40代~50代で増加します。
歯周病があると矯正治療の際、歯の動揺などのリスクが高まるため、歯周病がある方は歯周病の治療を行ってから矯正治療に入る必要があります。
◎歯槽骨増生の速度に注意
矯正治療では、歯に力をかけることによって、歯槽骨の増生を促します。
この歯槽骨の増生は、子どもの頃ほど活発で、成人後は緩やかになっていきます。
特に40代~50代急激に力をかけると歯槽骨の増生が追いつかないリスクがあるため、治療のペースにはより気を配る必要があります。
■40代~50代はマウスピース矯正がおすすめ!その理由は?
◎目立たない
さまざまな注意点がある40代~50代の矯正治療ですが、マウスピース矯正が選ばれるのには理由があります。
マウスピース矯正の装置は透明なシートでできているため、とても目立ちにくいのが特徴です。
一日20時間以上装着する必要があるため、お仕事中も装着している必要がありますが、装置が入っているとは一見して分かりにくいため、成人の方でもワイヤー矯正よりも矯正治療に踏み出しやすくなっています。
◎「前歯だけ気になる」などの軽い症例にも対応可能
ワイヤー矯正しか選択肢がなかった時代は、多少の歯並びの悪さを治療しようと思っても、ワイヤー矯正の審美面のデメリットの方が勝ってしまい、矯正治療に踏み出せないというケースもありました。
しかしマウスピース矯正なら審美面のデメリットがほとんどないため、ちょっとした歯列不正でもある程度気軽に踏み出すことができます。
【リスクを理解し、メリットの多い成人矯正を】
結論として、矯正治療は歯の健康状態に問題がなければ、何歳からでも受けることができます。
ただし、40代~50代の矯正治療は子どもの頃とは違うリスクがあるので、注意するべき点をしっかりと理解しておくことは重要です。
マウスピース矯正(インビザライン)を選択すれば、お仕事中も気にせずに矯正治療を行うことができます。
40代~50代で矯正治療を行いたい方は、ぜひ一度当院にご相談ください。